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2021/09/27内科・小児科
便秘とは
▼便秘とは
『排便が数日に1回程度に減少し、排便間隔不規則で便の水分含有量が低下している状態(硬便)を指す』とされています。※日本消化器学会より
普通に排便が毎日あっても、排便時にいきみが必要なほどの硬便や、排便後に残便感がある場合も便秘とされています。
一般的に大した異常でもない範囲の変化であっても、自分自身で便秘だと思い込んでしまう場合があり、この場合は主観的便秘とよんでいます。
▼便秘の種類
便秘には機能性便秘と器質性便秘があります。
・機能性便秘とは、腸の働きに異常があるために引き起こされる便秘です。腸の働きの異常とは、腸の筋力が低下すること(特に高齢者に多い)・浣腸の乱用などにより排便の反射が弱くなることなどがあります。
・器質性便秘とは、大腸の病気・術後の腸間癒着などが原因で、腸そのものに通過障害・排出障害が原因で起こる便秘です。
出血・腹痛・嘔吐を伴う場合、心当たりがなく急に便が止まる場合には、器質性便秘の可能性がありますので、かかりつけ医にご相談ください。
▼便秘にならないために
①食物繊維質の多い食品(野菜類、豆類、いも類、海藻、くだもの類等)を摂るようにしましょう
食物繊維は、便の量を増やす・柔らかくする働きがあります。
②水分はしっかりとりましょう
水分を多くとると、腸の内容物が通過しやすくなります。
③適度な運動を行いましょう
腹筋のトレーニングや、お腹をマッサージすると、腸に刺激が与えられて排便が促進されます。
④排便のリズムを身につけましょう!規則正しい日常生活を送りましょう
朝食後は、特に胃腸の働きも活発になるため、朝食をとることは大切です。
▼当院での対応
患者様の症状に応じて
1、食事指導
2、緩下剤薬の処方
を行っています。
腹痛を伴う急な便秘に対しては、浣腸を行うこともあります。また、便を直接掻き出させていただく処置(摘便)を行うこともあります。