医療は人を幸せにするためにあります。

今、求められる医療はどのようなものでしょうか？
医療は人を長生きさせるためにあるのではなく、人を幸せにするためにあります。
個々人の幸せとは何なのかを考え、そこにきめ細かいケアや治療を提供することこそが、医療の本質です。

また、人を幸せにする医療には、「住民参加」が不可欠です。幸せの基準は本人独自のものであり、医療者が決めるべきものではありません。
どんな医療がその地域に必要か、どんなケアが望まれているのか。未来の医療を、私たちは一人ひとりの住民と対話をしながら作っていく必要があります。
開院から徐々に、そうした理念に共感頂き、当院の活動を支持する多くの住民の声を頂いております。

しかし、まだまだ十分ではありません。
実際の地域づくりに活かすには、より多くのハードルがあることでしょう。けれども、そのようなクリニックを目指し、いつか多くの住民参加が得られた時、誰もが「最期まで笑顔で生きられる街」がそこに見えるはずと思っています。