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2021/09/27内科・小児科
喘息とは
▼気管支喘息(喘息)とは
気管支が狭くなり、呼吸をするたびに「ヒューヒュー」「ゼーゼー」と音がし始めて呼吸が苦しくなる状態(喘息発作)を繰り返す病気です。
▼症状
軽度の症状は、咳や痰、息苦しさが見られます。症状が悪化してくると、気管支狭窄音と言い、「ゼーゼー」「ヒューヒュー」と呼吸をするときに音(喘鳴)聞かれます。咳だけの喘息(咳喘息)も時に認められます。
気管支喘息の原因として、気管支に慢性的な炎症が起きてることが言われています。この炎症によって、簡単な刺激でも気管支が腫れ、痰が出たり、気管支の周りの筋肉が縮もうとすることで気管支が狭くなってしまい発作が起こります。
▼リスク
喘息は炎症が持続している限り、何かの拍子で発作が出現します。さらに、長期間、気管支の炎症が続いていると気管支自体が硬くなり、治療が難しくなることがあります。
▼検査
喘息では呼吸機能検査等がされることがありますが、発作時にはまず呼吸苦を改善するための治療が優先されます。
▼治療
喘息の治療は主に二つの考えで行われます。①「発作を起こさないように毎日行う治療(喘息発作予防)」②「発作が起きた時に行う治療(対症療法)」です。
・ 「症状が起こらないように毎日行う治療」:気道が炎症によって狭くなっているのを改善することがおもな目的です。
炎症に対する治療が中心で、ステロイドの吸入薬が基本となっています。その他に、気管支を広げる吸入薬なども併用されることがあります。
また、薬物療法以外には、風邪等や喫煙、室内のダニやカビがアレルゲンとなり喘息が悪化する要因となるため、風邪をひかないように気をつけたり、禁煙したり、室内を掃除したりと、悪化するような要因を取り除くように自己管理を行うことも大切になります。
・ 「症状や発作が起きた時に行う治療」:喘息発作がおきたら、発作治療薬を使用し発作を抑えることが大事となります。
喘息の発作治療薬としてよく用いられるのは、気管支を広げる吸入薬です。
当院では、症状や発作が起きた時の治療を行っています。喘息発作を起こした時は、ご本人の身体的負担が大きいですので早期の受診をお勧めしております。