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2021/09/27内科・小児科
溶連菌感染症とは
▼溶連菌感染症とは
溶血性連鎖球菌という細菌に感染し、喉の痛みや発熱、皮膚の化膿を起こす感染症です。咽頭炎,扁桃炎、猩紅熱(しょうこうねつ)などの様々な病気の原因菌となります。
▼症状
2日~1週間前後の潜伏期間の後、主な症状として、38〜39℃程度の発熱、喉の痛み、喉に白い苔のような付着物などが見られます。その他に、吐き気や嘔吐を伴い、手足に赤い発疹が出たりすることもあります。子供の場合腹痛を訴えることもあり、また首筋のリンパ節の腫脹が現れることもあります。3歳未満の幼児では顕著に症状が出ないことがあります。また、風邪と異なる特徴として、溶連菌感染症では咳や鼻水が出にくいことがあげられます。
▼リスク(合併症)
治療で用いる抗菌剤の内服を途中で中断した場合には、溶連菌が増殖するため、合併症(急性糸球体腎炎など)を引き起こす可能性があります。
急性糸球体腎炎とは、腎臓の病気であり、血尿や高血圧、浮腫などの症状が出ます。
▼検査
溶連菌が疑われる時は、迅速検査キット(綿棒を使って喉の分泌物の中から細菌の有無を調べる)による検査がされることがあります。
▼治療
治療は、抗生物質の投与や解熱鎮痛剤による薬物療法を行います。
確実に溶連菌を退治するためには、原則5~10日間程は抗菌薬を飲み続ける必要があり、症状が治まったとしても医師の処方通りに最後まで飲む必要があります。
また、のどが痛いときには、辛い物などの刺激物は避け、のど越しの良いゼリーやおかゆ、うどん等を摂取するようにしましょう。