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2021/09/27内科・小児科

糖尿病とは

▼糖尿病とは

膵臓から出るホルモン(インスリン)の働きが悪くなる、または、まったく機能しなくなることで、血液中のブドウ糖(血糖)が増えてしまう病気です。インスリンは、血糖が上昇しすぎないように一定の範囲におさえる働きを担っています。

▼糖尿病の種類

1型糖尿病:主に体の免疫システムの異常が原因で、膵臓からインスリンの分泌がほとんど出なくなることにより血糖値が上昇してしまう状態。生きていくために、注射でインスリンを補う治療が必須となります。
2型糖尿病:膵臓からインスリンの分泌が悪くなったり、インスリンの感度が悪くなることによって血糖値が上昇してしまう状態。2型糖尿病になる原因は、遺伝的な影響もありますが、食べ過ぎ、運動不足、肥満などの生活環境が大きな影響といわれています。

▼症状について

初期症状はほとんどないため、糖尿病になっていることを気づかない方も多くいます。
糖尿病が悪化し、血糖値が非常に高くなった場合には、以下の症状が現れます。
・喉が渇く、水をよく飲む
・尿の回数が増える
・体重が減る
・疲れやすくなる などです。
さらに症状が悪化した場合には、「意識障害」に至ることもあります。

▼リスク

糖尿病を治療しなければ、ゆっくりと病状は進行し、有名な三大合併症(以下の3つ)になる危険があります。
➀「網膜症」…視力が低下します。悪化すれば失明する可能性もあります。
②「腎症」…腎臓が働かず、老廃物が体にたまります。自覚症状は少ないですが、進行すると腎不全になり生活へも制限が生じてきます。
③「神経症」…手足の感覚が低下したりしびれたりするなどの症状です。悪化すれば、痛みの感覚が鈍くなる等の症状も出現します。

▼検査

糖尿病の診断は、採血検査にて行うことができます。当院でも検査は可能ですが、結果に一週間ほど時間をいただいております。

▼治療について

糖尿病では血糖値を一定の水準で保つ事が治療の基本です。これを、「血糖値をコントロールする」といいます。
血糖値をコントロールするためには、食事と運動が最も大切です。しかし、食事と運動だけでは十分に血糖値をコントロールできない場合には、お薬での治療(薬物療法)を並行して行うこともあります。
・食事療法:食事によって、糖分がからだに取り込まれます。からだに取り込まれる糖分の量やエネルギーのバランスを食事で調整します。
・運動療法:運動によって、糖分が使われます。また、筋肉の量が増えることで、糖分をからだに取り込みやすくします。加えて、脂肪が減ることにより、血糖値を下げるインスリンが効果を発揮しやすい環境になります。
・薬物療法:糖尿病の薬には、いろいろな種類があります。治療に使われる薬として、飲み薬と注射薬があり、内服薬はインスリンの分泌を促したり、効きを良くするものや、食事の中の糖の分解・吸収を遅らせるもの、糖の排泄を促すものがあります。注射薬はインスリンを直接体内に注入するものが主でしたが、最近ではインスリンを分泌させるホルモンを投与するなど、様々な薬が出てきています。

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