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2021/09/27内科・小児科
蕁麻疹について
▼ 蕁麻疹とは
突然皮膚の一部または全身にぼこぼことした赤く丘疹状(盛り上がった)のものができ、しばらくすると消失する皮膚の病気です。
たいていの場合は、強いかゆみを伴います。
▼症状
皮膚は、赤くくっきり盛り上がった状態(膨疹(ぼうしん))ができます。膨疹は、小さいもの(幅1mm~)から手足全体位のものまで様々です。症状が強い場合は、体表のほとんどが覆われてしまうこともあります。膨疹の形も様々で、地図のように広がるため地図状など表現されます。主な症状としては強いかゆみで、時にはチクチクした痒みに似た感じや、焼けるような感覚を覚えるケースもあります。
▼リスク
蕁麻疹は一時的な症状で済むことが多いです。しかし、症状が持続したり、呼吸困難や意識の低下などの症状がある場合には、アナフィラキシーショックという生命に関わる状態になっている可能性があるため注意が必要です。
▼検査
蕁麻疹の原因物質を採血検査にて調べることが可能です。しかし原因は複雑に絡み合っていることも多く、必ずしも原因物質を同定できるとは限りません。
▼治療
蕁麻疹の予防としては、アレルギーを起こすような物質や環境(アレルゲン)を避けることです。
また、症状が出たときの治療は、アレルギーの薬が用いられます。基本的には内服薬になり、塗り薬は一時的でそれほど強くない効果しかなく、当院ではあまり処方をしておりません。薬の副作用としては、眠気を生じやすいこと、前立腺肥大や緑内障の持病がある方は症状が悪化することがあります。
疲労やストレスは蕁麻疹の増悪因子となりやすいため、疲労やストレスはできるだけ溜めないようにし、アレルゲンを避けるようにしましょう。