- TOP>
- 虫垂炎とは
2021/09/27内科・小児科
虫垂炎とは
▼虫垂炎とは
いわゆる“盲腸”と呼ばれるもので、小腸と大腸の間にある盲腸に垂れ下がっている虫垂が炎症を起こした状態のことを示します。
比較的急性の腹痛と発熱が見られ、時に吐き気を引き起こします。
▼症状について
虫垂炎時の腹痛はMcBurney点(マックバーニー)と呼ばれる臍(へそ)と右の腰の骨が出っ張っているところを結んだ線上の外側から1/3のところが痛みますが、妊婦さんではお腹が大きくなることで虫垂の位置が変わり、場合によっては痛みがより頭部のほうに移動します。
また、赤ちゃんや高齢者では痛みの訴えが曖昧であったり、気づきにくかったりする場合があり、その場合ではより重篤になってから気づくこともあります。
また、炎症によりお腹の圧(腹圧)が上昇することで吐き気をもよおすことがあります。
▼検査について
腹部エコーやCTで大きくなった虫垂を確認します。
また、炎症の指標でもあるWBC(白血球数)の上昇も確認されます。
▼治療方法
初期の段階で、炎症が軽度の場合には、炎症を抑えるために抗生物質の服薬や、絶食を行う保存的治療を行います。
炎症が進み、虫垂の腫れが大きい場合や破裂したとき、お腹の中で穴が開いた場合や重篤な場合には、虫垂を切除する手術を行います。