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2021/09/27外科
褥瘡とは
▼褥瘡(床ずれ)
自分で体が動かせないことが原因(主に寝たきり)で体重で圧迫されている場所(主に関節部分や骨が突出している部分)の血流が滞ることで、皮膚の一部が赤い色味をおびたり、ただれたり、傷ができてしまうことです。一般的に「床ずれ」ともいわれています。
▼自覚症状
褥瘡ができる方は、主に寝たきりの方が多く自発的に症状を訴えることが困難な方が多いです。そのため、介護者・医療者によって発見されることが多いです。
症状としては
床に直接かたい部分(主に骨が突出した部分)が触れていた皮膚が赤くなっており(発赤)、すぐに消失しない状態(ステージⅠ)
赤くなった皮膚の部分に水泡ができる(ステージⅡ)
水泡が破れて皮膚がただれてしまい傷が深い状態(ステージⅢ)
骨が見えてしまうほど、皮膚がえぐれてしまう状態(ステージⅣ)の4つのステージがあります。
ステージⅠの初期であれば治癒が比較的早くしますが、ステージが徐々に上がるほど、治療に時間を有します。
▼リスク
褥瘡を放置すると、そこから感染症をおこし、最悪、死に至ることもあります。
褥瘡は、予防から行うことが大切です、もし褥瘡が発見された場合は、早期に治療をする必要があります。
▼治療
褥瘡の治療ですが、初期の段階では、体位交換などの体圧分散を行う必要があります。
ステージがあがってき場合には、栄養管理や外科的な処置も必要となります。
初期の褥瘡であれば、適切な介護(体圧分散のために環境を整えることや、適切な体位交換など)を行うことで、症状は消失することがほとんどです。しかし、低栄養や体圧分散など適切な処置がうまくいかなければ症状は悪化していきます。
当院では、一時的な処置(洗浄、褥瘡の被覆処置など)になります。根本的治療には、色々な職種による援助が必要になりますので、当院の訪問診療の利用やかかりつけ医でのご相談をお願いいたします。