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2021/09/27内科・小児科
高血圧とは
▼血圧とは
血圧とは、血液が動脈を流れる際に血管の内側にかかる圧力のことをいいます。心臓が収縮して血液を送り出したときを「収縮期血圧(最高血圧)」、心臓が拡張したとを「拡張期血圧(最低血圧)」といいます。
▼高血圧とは
病院等では、収縮期血圧が140㎜Hg以上、拡張期血圧が90㎜Hg以上のとき、高血圧と診断されます。
家庭では、血圧が病院等より低くなりやすいため、収縮期血圧が135mmHg以上、拡張期血圧が85mmHg以上のときが高血圧と定義されています。
▼高血圧による症状
高血圧では、ほとんど自覚症状はありません。
しかし、高血圧を治療せずに長期間持続している状態や重症である場合には、脳や眼・心臓・腎臓などの血管が障害し、脳卒中や心筋梗塞などの病気を引き起こす可能性があります。
また、重度の高血圧では、脳浮腫が生じ、吐き気・嘔吐・ひどい頭痛・傾眠・錯乱・けいれん・眠気がみられ、昏睡に至ることが時にあります。この状態を高血圧性脳症といいます。
▼高血圧によるリスク
血圧が高い状態が続くと、自覚症状がなくとも全身を巡る血管や心臓に負担がかかり、動脈硬化や心臓肥大が進みます。その結果、脳出血、脳梗塞や心筋梗塞、心不全、動脈瘤、腎不全など、命に関わる病気に繋がります。
▼治療方法
高血圧の治療には食事療法と運動療法、血圧を下げる薬物療法があります。
高血圧自体には症状がないことが多いため、日常生活に悪影響を及ぼすような治療は避け、血圧の高さや全身の状態に応じて治療を行います。
・食事療法:塩分を控える、食生活全体のバランスを整える、アルコールは適量に抑えるなどに注意しましょう。
・運動療法:ジョギングなど適度に運動しましょう。
・薬物療法:医師の判断で適切なお薬が処方されますので、医師の指示通りに内服しましょう。