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2021/05/30泌尿器科・性病

クラミジア感染症について

クラミジア感染症について

 クラミジア感染症とは、クラミジア・トラコマティスという細菌が原因となる性感染症のひとつです。性感染症の半数を占めるといわれており、性活動の盛んな10〜20歳代に多く発症するとされています。

症状について

 クラミジアは、無症状のことが多く感染していることに気がつきにくい傾向にあります。 男性の約50%、女性の約80%の方が無症状であるといわれています。症状が出る際は、感染後約1〜3週間程度の潜伏期間を経た後が多いです。

男性の場合:尿道から水っぽい白濁した分泌物が出現したり、痒みや排尿時に痛みを感じるといった症状が見られます。

女性の場合:排尿時や性行為時に痛みを感じる、おりものが増加する、不正出血が起きたりします。時には子宮頚管炎を引き起こし、下腹部に痛みを感じるなどの症状も現れます。

クラミジアは性器だけでなく、咽頭(のど)や目の結膜に感染することもあります。咽頭に感染した場合も、無症状のことが多く、感染に気が付かないことが多いです。クラミジア結膜炎の場合は、結膜の充血、目やにの出現、眼瞼がんけん結膜にブツブツが生じるといった症状が認められます。

検査方法について

男性の場合は、尿を用いて検査を行います。 女性の場合は、子宮頸管の分泌物、もしくは腟の内側の粘膜部分を軽くこすって採取した腟分泌物を用いて検査を行います。 当院では、大変申し訳ございませんが、女性の検査については対応しておりません。男性の検査は対応可能です。検査結果がわかるまで、1週間ほどかかります。

治療方法

 クラミジア感染症の治療には、抗菌薬(抗生剤)が用いられます。 抗菌剤の服用は、耐性菌の出現する可能性もあるので、必ず医師の指示通りに内服してください。 パートナーにも感染している可能性が高いため、ご自身が治療すると同時にパートナーの治療も必要です。投薬中は体内にクラミジアが残っているため、性行為は避けてください。服薬後2〜3週間程度経ってから再度病院で検査を受け、クラミジアが陰性であることを確認する必要があります。

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