医療法人 医王寺会

insins
医療コラム

医療コラム

  • TOP>
  • 発熱について

2021/05/30内科・小児科

発熱について

発熱について

 体温が上昇した状態で、37.5℃以上を指すのが一般的です。 35~36℃代が平熱とされますが、体温は1日を通じて変動します。早朝は最も低く、夕方は最も高くなって37℃前後まで上がることもあります。発熱している時も一定の温度でとどまるわけではありません。一日の中で一時的に高熱を認めるが平熱まで下がる「間欠熱(かんけつねつ)」と呼ばれる状態や、一日の中で体温の変動があるが、平熱まで下がらない「弛張熱(しちょうねつ)」と呼ばれる状態もあります。

警戒すべき徴候(危険度)ついて

急な発熱がみられる人では、次のような特定の徴候や特徴に注意します。

①錯乱など、精神状態の変化
②頭痛、首が曲がらないなど
③皮膚の下で起きた出血(皮下出血)を反映する、皮膚の平らで小さな赤紫色の斑点(点状出血)
④低血圧
⑤心拍数や呼吸数の増加
⑥息切れ(呼吸困難)
⑦40℃を超える、または35℃を下回る体温
⑧免疫系を抑制する薬(免疫抑制薬)の最近の使用

上記に当てはまる方は、早期に受診を勧めております。 警戒すべき徴候がない人で、発熱が24~48時間続く場合は、当院もしくは、かかりつけ医にご相談ください。

検査について

当院では、医師の判断にて適宜必要な検査を行います。 当院で行っている検査は以下の3つです。

①血液検査(主に「血算」と呼ばれる項目で、様々な白血球の数と割合などの検査項目を採血にて測定)
②尿検査
③その他(新型コロナウイルス、インフルエンザ検査、溶連菌検査など、季節や必要性に合わせた検査)

治療方法

 発熱は体を感染から守る上で有益な反応ですので怖がり過ぎず適切に対応することが大切です。一律には言えませんが、ぐったりされている方で熱を下げることにより、具合が良くなりそうでしたら解熱剤は使い様子を見ることになります。

高齢者や心臓や肺の病気がある方は、危険な合併症のリスクも考えられるため、検査や治療が必要です。

当院では、患者様の状態に応じた薬の処方や処置をさせて頂いております。 また、ご自宅で療養される際には、こまめに少量ずつ水分摂取を行い、ゆっくりとお休みしましょう。(発熱により発汗が進むと、脱水状態になる可能性があるので、水分摂取は大切になります)

※発熱で受診の際には必ずお電話をください。

MENU