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2021/05/30内科・小児科

胃腸炎について

胃腸炎について

 胃、小腸、大腸の粘膜で炎症が起きている状態を言います。主な原因は細菌やウィルス感染ですが、化学物質や薬の摂取が原因で起こることもあります。

症状について

 腹痛や吐き気、軟便~水様性の下痢症状がみられ、食欲不振・嘔吐・胃けいれん・腹部不快感を伴うことがあります。健康な人で胃腸炎が重篤になることは少ないです。しかし、重い病気にかかっている人・衰弱している人、小児や高齢者では、脱水やミネラルのバランス異常が起こり、生命を脅かすことがあります。

リスクについて

 胃腸炎を起こす感染源の中には、人から人へと広がるものも少なくありません。特に吐物や便の処理中・処理後に触れてしまい、手を洗わないと感染しやすくなります。また食べ物においても、加熱調理や殺菌が不十分だと細菌で汚染され、胃腸炎の原因になることがあります。ときには、泳いだ池の水が動物の糞で汚染されていたり、プールの水が人の便で汚染されていたりと、思いがけず汚染された水を飲んでしまうこともあります。

治療方法

・ご家庭での対応 
 胃腸炎に対して必要な治療は、安静と十分な水分補給です。嘔吐がある場合でも、少量ずつに分けてできるだけ多く水分を摂取するようにします。水分摂取には経口補水液(OS-1等)が適しています。母乳を与えている小児については、そのまま授乳を続けます。水分が接種できない、もしくは接種しても吐き続けてしまうなどの場合はすぐに医療機関を受診してください。
症状が治まるようでしたら最初はバナナ、りんごなどの消化の良いものから召し上がってください。

・当院での治療について
 腹痛が強い、嘔吐が重度であれば、点滴や吐き気止めの注射を行います。 吐き気の強い小さいお子さんや、成人の方で内服薬を服用できない場合は、吐き気止めを坐薬で処方しております。 下痢に対しては、整腸剤を処方しております。下痢止めは、症状を悪化させることがあるため、必要な方以外には基本的には処方しておりません。

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