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2021/05/30内科・小児科

熱中症について

熱中症について

熱中症は、体温調整機能が正常に働かなくなり、高体温・眩暈・痙攣・頭痛・意識障害を呈する状態を言います。 夏場の高温多湿な状態で大量の汗をかき、水分摂取をしっかりと行っていない時に起こりえます。またサウナ・岩盤浴などでも、適切な管理下でないと起こりうるため注意が必要です。

症状について

熱中症は、症状によって4つの段階に分類されます。
熱失神(ねつしっしん):熱中症の初期の症状として、眩暈・一時的な失神・顔面蒼白・脈拍の亢進(脈が速くなる)が見られます。
熱痙攣(ねつけいれん):大量の発汗がありミネラルの補給がうまくできていないときに置きます。症状としては、筋肉痛・筋肉の痙攣が起きます。
熱疲労(ねつひろう):水分摂取が間に合わず、脱水症状を伴うときにみられます。症状としては、全身倦怠感、嘔吐・嘔気、頭痛、判断力の低下などです。
熱射病(ねっしゃびょう):体温調整機能が機能しなくなった状態です。体温が異常に高い・意識障害・呼びかけに答えない・言動が支離滅裂など重症な症状を伴います。

リスクについて

熱中症は、症状が軽くても適切に処置を行わなければ、重症化しやすく処置が遅れてしまうと入院して治療を行うこともあります 特に子どもと高齢者に注意が必要です。 いずれも元々体力も成人に比べると劣り、また発汗などの機能も低下しているために注意が必要です。

治療方法

 当院では必要に応じ採血検査、点滴治療などを行います。特に症状の軽い方は自宅で水分を取って頂き様子を見て頂くこともあります。 もし熱射病等の重症の状態が考えられる際には、大きな病院へ紹介をさせて頂きます。

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